社寺明細帳の成立(史料叢書 第7巻)
国文学研究資料館史料館・編
定価(本体8000円+税)
上製本・ケース入り・A5版
史料館所蔵史料から、近代初頭からの神社・寺院の明細帳作製に関する一四点の史料を収録する。また関連の法令と史料館所蔵の神社明細帳・寺院明細帳・仏堂明細帳、寺院仏堂宝物目録帳の道府県郡市別の残存状況一覧表を付録として付す。
本書では、全国的に統一した神社明細帳・寺院明細帳の調整が進められる過程について、郡町村でどのように社寺の調査を実施したのか、諸史料で明かにしようとするものである。加えて、社寺明細帳が基本公簿としていかに公証力をを継続したか、史料学的な簿冊記載形式の変遷等について紹介する。法令の規定に基づいて官公署で作成・常置する公簿について、その情報・記録の蓄積と記録管理システム解明の一助になることを意図する。
解題
【1】明治12年以前の社寺調査
【2】社寺明細帳の調製(1)本県郡郡衙進達留(2)吉津村社
寺関係書類(寛政元年四月〜明治十六年十月静岡県敷知郡)
【3】文部省調査局宗務課における社寺明細帳
(1)京都府山城国葛野郡社寺明細帳(神社明細帳・寺院明細帳・仏堂明細帳・寺院仏堂宝物目録帳)
(2)佐賀県肥前
国神崎郡社寺明細帳・寺院明細帳・仏堂明細帳・寺院仏堂宝物目録帳(附録)社寺明細帳関係法令・社寺明細帳道府県郡市別残存状況一覧(史料館所蔵)