河越氏の研究
型番 170
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第二期 関東武士研究叢書 第4巻
河越氏の研究
岡田清一・編
◇体裁=上製本・函入・約458頁
定価(9,000円+税)

平安・鎌倉、さらに平一揆の中核として南北朝期の歴史を生き抜き河越合戦に敗れ没落した桓武平氏秩父氏族の河越氏。その河越氏の活動範囲は決して広くなく、また、関東以外での行動も極めて少ない。
河越氏という地域の動勢が、平安時代末期における「中央政界」の政治状況を、鎌倉幕府下における有力御家人の動向を、南北朝期の内乱情勢を左右させたことは、「地方」の動向がいわゆる「中央」の歴史を揺さぶるものであること、地方を中央と相対化することによって同じ「地域」であることを、本書が発信できることを願いつつ河越氏、武蔵武士に関する論考でまとめる。

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まえがき 岡田清一

●第一章/秩父平氏と大蔵合戦
牧別当に関する一考察−中世武士団への展望をこめて−町田有弘
鎌倉悪源太と大蔵合戦−東国における保元の乱の一前提−峰岸純夫
大蔵合戦と秩父一族−源平内乱期武蔵国の政治情勢−木村茂光
中世成立期における武蔵国の武士について−秩父平氏を中心に−野口実
<コラム>秩父平氏二題畠山重忠の遺産・平一揆の没落と大石氏・長塚孝

●第二章/鎌倉幕府と武蔵武士
金沢文庫古文書にあらわれた鎌倉幕府下の武蔵国衙・石井進
元久二年「畠山重忠の乱」についての一考察−北条時政失脚の原因をめぐって−赤 洋輔
武蔵国留守所惣検校職に就いて−北条執権政治体制成立史の一齣−岡田清一
東国における郡鎮守と郡内在地領主群−鎌倉末期秩父地方の郷々地頭「一揆状況」−海津一朗
「六条八幡宮造営注文」にみる武蔵国御家人・鈴木宏美

●第三章/鎌倉府と平一揆
東国観応擾乱と武蔵守護代薬師寺公義−高師直の武蔵支配と豊島氏−海津一朗
平一揆に関する一考察−鎌倉府との関係を中心に−角田朋彦
平一揆とその時代・小国浩寿
中世関東における一揆と戦争・小林一岳
武蔵国河越荘について−南北朝期以降の伝領関係を中心として−落合義明

●第四章/河越館の発掘と保存
河越館址の調査と保存の経過について
河越館址の発掘−埼玉県川越市−小泉功
武蔵国河越館について ・落合義明

解説
河越氏研究の成果と課題・岡田清一
河越氏関係年表・角田朋彦
河越氏関係文献目録・角田朋彦

あとがき ・岡田清一
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