氏神信仰と祖先祭祀
型番 65
定価 9,398円(税854円)
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氏神信仰と祖先祭祀
御影史学研究会民俗学叢書4
田中久夫・著
定価(本体8544円+税)

日本人と他界観、不遇な魂とその祭り、氏神の祖神化などを通して、人と祀る風習の成立を考察する。

第一章・日本人と他界
はじめに
1節・他界観−東方浄土から西方浄土へ
(1)常世の国−東方浄土観(2)神・夜・海と黄泉の国(3)夕陽への信仰−無量寿如来−(4)山と農耕民−鬼魅の世界−(5)金峯山浄土−末法の到来−(6)天台浄土教の発生−死の観念の変化−(7)龍華三会と西方極楽浄土−(8)夕陽への賛歌
2節・文献にあらわれた墓地−平安時代の京都を中心として−
はじめに(1)墓詣の風習(2)墳墓の破壊(3)庶民の墓地(4)氏々の墳墓(5)墳墓地の景観と実態(6)木幡の藤原氏の墓地(7)浄妙寺の建立と木幡山(8)墓の祭祀(9)阿弥陀聖
3節・あの世
はじめに(1)「あの世」の風景(2)あの世の出現(3)『日本霊異記』に現れた「死後の世界」(4)西方極楽浄土(5)浄土教の登場(6)「あの世」への通い路

第二章・不遇な魂とそのまつり
1節・櫛の俗信と巫女−民俗学から見た古墳の副葬品−
はじめに
(1)櫛と古墳と葬送(2)櫛の俗信(3)別れの櫛(4)櫛と巫女
2節・鎮魂の聖−阿弥陀聖−
(1)殯宮と病人を捨てることと死の間(2)遺体を荼毘にふす
(3)龍華三会と
3節・稲虫送りと斎藤実盛
はじめに(1)虫送りと怨霊(2)斎藤別当実盛のご上洛(3)田の虫封じ(4)八月七日の行事と虫追い
4節・盂蘭盆会と無縁仏
はじめに(1)無縁仏と怨霊(2)斎藤別当実盛と稲虫(3)盂蘭盆会と施餓鬼(4)無縁仏・餓鬼と盂蘭盆会
5節・施餓鬼と施食
(1)曹洞宗地帯の盆の餓鬼棚−丹波篠山付近の場合−(2)施餓鬼と初盆(3)盂蘭盆会の祖先供養化(4)施食会

第三章・氏神と祖先祭祀
1節・筑波山の歌垣と神祖の尊の巡行のこと−
はじめに(1)歌垣(2)筑波嶺の歌垣(3)韓の歌垣
2節・「祖」の意味について
(1)「祖」のこと(2)先・先祖・始祖(3)祖母のこと(4)母系制のこと(5)始祖信仰の成立
3節・祖先祭祀と氏神祭祀−氏神の祖神化の問題−
はじめに(1)神の社を造る(2)神主・祭主のこと(3)氏上と神祭り(4)神主と氏上(5)仏と神
4節・平氏の氏神について
はじめに(1)平野社のこと(2)巖島詣(3)高棟王系平氏(4)平家山門連署
まとめ

第四章・月ごとの祭り
1節・ムラの文化−滋賀県志賀町−
(1)ひとの一生−北小松を中心に−(2)年中行事−北小松の禅宗の家の場合−(3)和邇祭
2節・兵庫県出石郡出石町奥小野の年中行事・生産暦
(1)年中行事(2)生産暦
3節・神戸市西区押部谷町の年中行事
(1)近江寺−鬼追い(2)近江寺の縁起(3)春の行事(4)夏の行事(5)秋の行事(6)生業
4節・西宮市高木の年中行事
(1)正月行事(2)春から夏の行事(3)盆行事(4)秋から冬の行事
5節・西宮市神呪の年中行事
(1)正月行事(2)春から夏の行事(3)盆行事(4)秋から冬の行事
6節・摂津市の年中行事・生産暦
(1)正月の準備(2)正月行事(3)春の行事(4)盆行事(5)秋の行事(6)生産暦
7節・藤井寺市の年中行事
(1)正月の行事(2)春の行事(4)夏の行事(5)八月の行事(6)秋の行事
あとがき
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