千川上水・用水と江戸・武蔵野 〜管理体制と流域社会〜
型番 667
定価 9,350円(税850円)
販売価格 9,350円(税850円)
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千川上水・用水と江戸・武蔵野 〜管理体制と流域社会〜
大石学・監修/東京学芸大学近世史研究会・編
定価(本体8500円+税)
606頁 上製本・カバー装

本書は江戸西郊の武蔵野新田から板橋宿をへて江戸市中に達する千川上水・用水について、
(1)幕府および千川上水水元役や千川水路取締役などを勤めた千川家がこれをいかに管理し、
(2)村や宿場や町などの地域社会がどのように運営していたのか、具体的に明らかにすることにより、
(3)江戸周辺地域における、国家権力(幕府や旗本など)と村・宿場・町の地域社会(本書ではこれらを総称して「流域社会」とよぶ)の関係について考察しようとするものである。
考察にさいして、三つの視角・方法を用いている。第一は、千川家と千川上水・用水の歴史的展開=「時間軸」からの分析、第二は、千川をめぐる[幕府―千川家―流域社会]の関係、すなわち「空間軸・縦軸」からの分析、第三は、千川をめぐる[都市(江戸)―宿場(板橋宿)―農村(武蔵野新田)]が構成するの流域社会内部の関係、すなわち「横軸」からの分析である。
(はしがきより)

〔目次〕
はしがき(大石学)
序章・本書の課題・対象と構成(大石学)
第1章・千川家の概観―江戸から武蔵野へ―(横山恭子)
第2章・千川上水の開設(山端穂)
第3章・元禄期における将軍御成と白山御殿(山端穂)
第4章・千川上水と江戸の町(古谷香絵)
第5章・御用留に見る千川家の職務と社会的地位(小野順三)
第6章・死体見分における千川家の役割(加藤稚菜)
第7章・千川用水の用水組合(中山真実子)
第8章・水料米について(中山真実子)
第9章・千川用水の分水口(大北敦子)
第10章・明和・安永期の分水口明け運動(中山敦)
第11章・宝暦・天明期の千川上水再興運動(大嶋陽一)
第12章・寛政期一橋家小石川屋敷への千川用水引入れ計画(古谷香絵)
第13章・千川用水と板橋宿(望月良親)
第14章・幕府の新大砲製造所建設政策の実現過程と千川用水(工藤航平・竹村誠・野本禎司)

〔資料編〕千川家文書御用留細目一覧
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