高橋教雄著
定価(本体5,000円+税)
A5版/上製本カバー装・410頁/05年11月刊
ISBN4-626-01698-7C3021
宝暦四年から5年間にわたり、金森氏支配下の郡上藩(岐阜県)で起こった宝暦騒動は、郡上郡全域に拡がり、各村内百姓中に立者と寝者の対立や江戸において駕籠訴や箱訴などを展開した。そして、宝暦八年に金森氏改易・幕府・藩庁役人処断と頭百姓処断という評定所裁決をもって終息した。本書では、その騒動の実態を原史料により再検討を試み、宝暦期の政治経済の制約を受け、法制に限界づけられた騒動史としての視角より再構成をはかる。